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城北高校 ブラバンのページです 
昭和３６年（（1961年）卒業生の作成した私家版ホームページです。
高校生活の印象
東京の東武東上線上板橋下車、川越街道を渡ると「城北学園中学校・高等学校」と書かれた門があり、そこをくぐっていくと、畑が残る静かな住宅地の中に校舎があった。コンクリートむき出しの殺風景な正面玄関の事務棟はまさに男子だけの体育奨励校の名の通りの佇まい。冬になってもどこにも暖房機器は見当たらない。先生曰く「寒ければ身体を動かせば温まる、みんな表へ出ろ！」だ。体育の教科には相撲・ラグビー・サッカー・剣道・柔道、夏は水泳が取り入れられていて、野球なんか遊びみたいに扱われていた。（だからめっぽう弱い）ラグビー・サッカーはほとんど毎年全国大会の東京代表校。たまにラグビーでは新大久保の保善高校が代表になったりしたが。
ブラバンは正面玄関右手の平屋建て木造の講堂が練習場。音楽の担任はコーラス専門なので指導に来ず、吹奏楽部は外部から講師を招聘して練習した。そこで軽音楽的なものもやったのでかなり楽しかった。しかも楽器ができる生徒はいじめられなかった。ただし先輩、後輩の立場の違いは恐ろしく、礼儀、挨拶はかなりきつく、ムチャクチャな感じで仕込まれた
ブラバンのこと
練習の大部分はマーチの曲。部内での発言力はクラリネット、フルート、サックスなどのフロント陣とトランペット、トロンボーン、小バス、太鼓などのバック陣とが相互に張り合っていてカッコ良い曲のいいところをバック陣が奪って楽譜に書き変えたりしてた。
夏休みになると千葉県南房総の鵜原にある晴海小学校の教室内で合宿に入る。小生は2学年から参加。部から指定された量のお米と寝具をチッキ（汽車のキップと共に荷物を送ることのできるキップ）で地元駅から送り出す。期間は１週間だったか。当日住いのある江古田駅から母親に見送られて出発。まず秋葉原で千葉行きに、総武線千葉駅からジーゼル（キハ）の房総東線（外房線）に乗り、２時間半くらいで鵜原に着く。江古田から約５時間弱の旅である。すごく遠くに来たものだと感じた。
食事は地元のお母さんたちが今で言うボランティアみたいに動いてくれた。寝るのは夏なので床に布団を敷いてザコ寝。ここでも集団生活のルールを体験させられる。朝は５時半頃起床、体操の後海岸までマラソン。朝食を済ませてから練習に入る。
合宿の終わりの前日夜は１,２,３年生全員と参加した先輩も一緒に賑やかに遊ぶ。最も面白かったのは今、身に付けている物で誰が一番長くつなげて並べることが出来るかを競うゲーム。シャツ、ベルト、タオル、ハンカチ、小銭入れなどを並べ、しまいにはズボンまで並べてパンツ一つになったりする。１等賞にはささやかな賞品が贈られたと思う。
合宿打ち上げの日、お世話になった地元へのお礼の意味を込めてマーチングパレードをする。この時ばかりは街中の人が沿道に並んで拍手で迎えてくれる。こんな時でも「あの店の可愛い女のコ」が見ていてくれているのを目で確認したりしたものだ。
その後のこと
卒業後はそれぞれ進学などで違う方面に進んだため、音信は切れたが、少なくとも３６年卒の６名だけは付き合いが続き、毎年忘年会やことあるごとに会合を持っていた。やがて定年を過ぎ自分の時間が十分に取れるようになったそんな時、2010年（平成22年）11月に城北ブラバンＯＢ会を開くことを鉾立君（現役時代はスーザホン。大学卒業後プロミュージシャン）が企画し、同期の我々も賛同して実施することになった。
第２回城北ブラバン同窓会
2010年の同窓会は実は第２回なのだ。第１回は1987年、名簿不完全な中、連絡取れる人だけで飯田橋「ＳＷＩＮＧ」（トラッドジャズ専門喫茶店）で我々13回卒業生が主体で企画し、先輩たちも来てくれて計１３人が集まり、行ったのだ。（右の写真）
＜第２回の実施要領＞
日時：2010年（Ｈ22年）11月6日（土） 11：00〜
場所：新宿三丁目 ＪＡＺＺライブ居酒屋「銅鑼」（小生のＪＡＺＺバンド仲間の経営する店）
参加：25名
会の情景：
参加者は名札を胸に初めはかしこまって挨拶など交わしていたが、そのうち「やぁ、やぁ！お前か！」「おー！久しぶりぃ！」などあちこちで会話がはじけた。伝説的初代部長は体調思わしくなく欠席だったが（その数日後ご逝去）、事実上の親分みたいな松本先輩の挨拶で開会。古い順から舞台に上がってその後の足跡などを自己紹介、しばらく歓談の後後半に入り、特別アトラクション。我々13回生を中心とした即席バンドで軽音楽を３曲ばかり披露、最後は校歌斉唱。配付した資料にも掲載したので一緒に歌う。
以下はその時のスナップ
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