　スカルドゥから四輪駆動車でシガール川沿いのガタガタの悪路を一日かけてようやく出発点のアスコーレキャンプ場(3,000m)に到着。ここまで五日間かかる。翌日からようやく歩くことになる。
　アスコーレキャンプ場からバルトロ川沿いの断崖を酷暑のなかをひたすら歩く。
歩くこと三日目にバルトロ氷河舌下かなり下のバイユキャンプ地に到着。
バイユを出発して2時間ほど登るとようやくバルトロ氷河端下のモーレンの縁に着く。
　この先にバイユピーク、トランゴタワー、グレートトランゴなどのバルトロ針峰群の大きな岩峰群を望むことができる。

　そして、バルトロ針峰群を見ながら酷暑と寒冷に揉まれながら氷河上のテント生活しながら十三日目でようやくコンコルデイアキャンプ地に到着した。西方に沈む太陽を見ながら懐かしく思い浮かべる。
　ここコンコルデイアのキャンプ地から太陽が沈んで西方はるかにあるバルトロ針峰群の上にアカネ色に焼けた雲を見ながら気持ちを込めてシャッターを押す。