「ネパールヒマラヤ」シリーズ 17

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ハッセルブラッド503CX ゾナ-150o

朝のプモ・リ(7,161m) 
      クーンブ山群(ゴラクシェプ)から

キャノンEOS1N EF-100〜300o

 プモ・リ(7161m)は、エヴェレスト(8848m)の西北西10km、ナムチェ・バザールの北北東26km、中国チベットとの国境稜線上にあり、エヴェレストへ向かうクーンブ氷河の西岸にそびえる。
 山名はチベット語で、「娘(プモ)の山(リ)」と命名したという。

 エヴェレスト街道の終着地ゴラクシェープ(5170m)へは、ディンボチェ(4350m)を出発しトゥクラを経由して7時間でロブチェ(4930m)に到着しここで一泊する。翌日、ロブチェ(4930m)を出発して3時間でゴラクシェプ(5170m)に到着する。

 ゴラクシェプ(5170m)からは、エヴェレスト、ローツェ、ヌプチェの8000mを超す巨峰クーンブ山群の展望地であるカラパタール(5545m)丘陵地の先に三角錐のプモ・リ(7161m)が聳え立つ。
 日の出前の氷点下20℃でカメラ機材が飛びそうな烈風のなかで、撮影のチャンスを待った。逆光気味の朝の光がプモ・リ(7161m)の山頂部を照らした。烈風が一時納まる瞬間を狙ってシャッターを押した傑作の一枚です。この大展望には寒さを忘れる見入るひとときでした。


<雑記> カラパタールへ
 今回(2012年3月)は、エヴェレスト街道の終着地ゴラクシェプ(5170m)に着いて、午後3時から高度順応も兼ねてカラパタールへ登ったが風雲で展望はなかった。翌日早朝3時半ごろもエヴェレスウト方面は逆光であるがカラパタールへヘッドライト点灯で氷点下20℃の中を向かった。烈風と風雪で悩まされて途中5400m地点で撤退した。
 この日午後1時半から、今回三度目のカラパタールへ登った。カラパタールからのエヴェレスト、ヌプツエ、ローツエの山頂部は流雲で見え隠れしていた。夕日の当たる午後5時頃になると流雲で隠れていた巨峰群の山頂部が見え始めた。素晴らしい展望にカメラシャッターとフィルム交換に目まぐるしく押し続けた。夕日が終わった時の周辺は暗闇に迫っていた。かなりの寒さを感じながらヘッドライトを頼りに5545mから下山した。

 二日間で三度のカラパタールへの投降でかなりの疲労を感じたが気持ちは満足感に浸っていた。