ハッセルブラッド503CX ゾナ-250o
風雲のヌプツェ(7,855m)
クーンブ山群(ゴラクシェプ)から
キャノンEOS1N EF-100〜300o
ヌプツエ(7855m)は、エヴェレスト(8848m)の南西4.4km、ナムチェ・バザールの北東25km、ローツェから西にのびる尾根上5kmにあり、主峰を中心に東西に長い山塊を形成している。
山名はチベット語で、「ヌプ」は「西」、「ツェ」は「峰」で「(エヴェレストの)西峰」ということになる。
エヴェレスト街道の終着地ゴラクシェープ(5170m)へは、ディンボチェ(4350m)を出発しトゥクラを経由して7時間でロブチェ(4930m)に到着しここで一泊する。翌日、ロブチェ(4930m)を出発して3時間でゴラクシェプ(5170m)に到着する。
今回(2012年3月)は、エヴェレスト街道の終着地ゴラクシェプ(5170m)に着いて、午後3時から高度順応も兼ねてカラパタールへ登ったが風雲で展望はなかった。翌日早朝3時半ごろもエヴェレスウト方面は逆光であるがカラパタールへヘッドライト点灯で氷点下20℃の中を向かった。烈風と風雪で悩まされて途中5400m地点で撤退した。
この日午後1時半から、今回三度目のカラパタールへ登った。カラパタールからのエヴェレスト、ヌプツエ、ローツエの山頂部は流雲で見え隠れしていた。夕日の当たる午後5時頃になると流雲で隠れていた巨峰群の山頂部が見え始めた。素晴らしい展望にカメラシャッターとフィルム交換に目まぐるしく押し続けた。夕日が終わった時の周辺は暗闇に迫っていた。かなりの寒さを感じながらヘッドライトを頼りに5545mから下山した。
二日間で三度のカラパタールへの投降でかなりの疲労を感じたが気持ちは満足感に浸っていた。