「ネパールヒマラヤ」シリーズ 15

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ハッセルブラッド503CX ゾナ-250o

雪煙棚引くエヴェレスト(8,848m) 
      クーンブ山群(カラパタール)から

キャノンEOS1N EF-100〜300o

 エヴェレスト(8848m)は、クーンブ山群中央部、カトマンズの東北東160km,ラサの西南西450km、ナムチェ・バザールの北東29kmに位置する世界の最高峰である。チベット名をチョモランマといい、チョモルンマ、チョモロンマとす場合もある。「チョモ」は「女神」、「ランマ」は「地域」の意味もあり、「マ」は女性語尾、「ラン」は「非常に高い」「いっそう高い頂上」の意味で、「世界の母神」の意味とされる。一方、ネパールでは「サガルマータ」と呼んでいる。ネパール語で「サガル」は「大空」「世界」の意味で、「世界の頂上」を意味する。

 カラパタール(5545m)は360度見渡す限りの大展望地である。エヴェレスト(8848m)、ローツエ(8511m)、ヌプツエ(7856m)、プモ・リ(7161m)などの夕日に輝く巨峰群には筆舌に尽くし難い展望である。
 エヴェレスト街道の終着地ゴラクシェープ(5170m)へは、ディンボチェ(4350m)を出発しトゥクラを経由して7時間でロブチェ(4930m)に到着しここで一泊する。翌日、ロブチェ(4930m)を出発して3時間でゴラクシェプ(5170m)に到着する。

 今回(2012年3月)は、エヴェレスト街道の終着地ゴラクシェプ(5170m)に着いて、午後3時から高度順応も兼ねてカラパタールへ登ったが風雲で展望はなかった。翌日早朝3時半ごろもエヴェレスウト方面は逆光であるがカラパタールへヘッドライト点灯で氷点下20℃の中を向かった。烈風と風雪で悩まされて途中5400m地点で撤退した。
 この日午後1時半から、今回三度目のカラパタールへ登った。カラパタールからのエヴェレスト、ヌプツエ、ローツエの山頂部は流雲で見え隠れしていた。夕日の当たる午後5時頃になると流雲で隠れていた巨峰群の山頂部が見え始めた。素晴らしい展望にカメラシャッターとフィルム交換に目まぐるしく押し続けた。夕日が終わった時の周辺は暗闇に迫っていた。かなりの寒さを感じながらヘッドライトを頼りに5545mから下山した。

 二日間で三度のカラパタールへの投降でかなりの疲労を感じたが気持ちは満足感に浸っていた。