北アルプス  焼岳その2

行った日 2003年8月10日(日) 晴れ
メンバー 会社の同僚 3名
場所 北アルプス 焼岳(やけだけ)(2455m)
中央自動車道 → 長野自動車道・松本I.C → 国道158号線


焼岳にはこの1年で2回(02.8.12 & 02.9.16)登ったが、2回とも悪天候で眺望は得られなかった。

三度目の正直の今回は 台風一過。道の心配はあるが、眺望は素晴らしいはず。大いに期待。

6:05
8:00/8:10
9:30/9:45
9:55/11:50
14:30
新中の湯登り口
りんどう平
コル
北峰山頂
登山口

第1回目は昨年8月のほとんど同時期、同じ新中の湯ルートから登った。
午後から雨の予報で天候は今一。山頂はガスで何も見えなかったが、ほんの僅かだけ、火口湖と南峰が顔を見せてくれた。
(第1回目の紀行はこちらをご覧ください。)

第2回目は、昨年9月の連休。西穂山荘から割谷山を縦走、焼岳小屋、中尾峠経由で登り、中尾温泉に降りた。
この時は、雨の中 消耗し 辛かった思い出だけが残っている。

それ以降、『天気の良い時に焼岳に登りたい』という願望がずっと心の奥に潜んでいた。

今回の計画は1週間ほど前に決まったが、その後大型台風10号が接近 前日朝通りすぎた。
その間、当初5人だった参加予定者が3人に減少。午前2時に春日井市に集合出発。

今回は松本I.Cまで高速道路を使い、予定より早く着きそうになったので、途中道の駅で休憩。6時少し前に、旧158号線 中の湯温泉先の10号カーブ付近の駐車用に着いた。 10台くらい停められる駐車場はほぼ満杯で、道路には観光バスも駐車していた。
多勢の登山者が既に登っていったようだ。我々も準備を済ませて登り始める。

最初は 鬱蒼とした樹間を登って行くが、前日の台風がもたらした大雨のせいか、足元はグチャグチャで、木の根や石も多くよく滑るので 緊張しながら歩く。想像していたより辛い。
辛いことは忘れてしまういい性格なのか(^_^;) 去年は もっと楽だったような気がした。 去年も一緒したS氏も同様に感じていたようだった。

りんどう平も、下が濡れており 座れず立ったまま休憩。今年は夏の始まりが遅かったためか、昨年は見られたりんどうの蕾が、まだ一つも無かった。

長い間足場の悪い暗いところを歩き、突然明るくなって姿をあらわす山頂方面。。。。 『この現れ方は何度見ても感動し、よし頑張ろうと勇気を与えてくれる』

中の湯ルートと合流し、下堀沢の右岸に出ると、右前方に穂高連峰が見え、右には霞沢岳が見える。

ここからは、樹が少なくなり石ころのゴロゴロする中 急な斜面をゆっくりゆっくり登る。ここも昨年よりきつく感じる。

ようやく、南峰・北峰の間のコルに到達。涼しい風が吹き、向こう側に眼下に火口湖、正面には、荒々しい岩越に 笠ヶ岳が見える。
この景色を見ただけで 今までの苦しさが吹き飛ぶ。一人がやや遅れたので、ここでゆっくり景色を堪能。

北峰を右に回りこんで、上高地方面からの道と合流、最後に狭い岩場をヨッコラショと登ると、北峰山頂。山頂は 人人人で満員状態。

南は乗鞍、南西は南峰に少しさえぎられるが、西に奥飛騨の山々、北西に笠ヶ岳、北から北東にかけて槍ヶ岳、西穂高、奥穂高、前穂高と連なり、眼下の上高地を挟んで、東に六百山、霞沢岳、南東は遥か彼方に中央アルプス?(南アルプス?)と、まさしく360度の大展望。しばし 見惚れていた。

槍ヶ岳、笠ヶ岳の頂上は、時に雲がかかったり、晴れたりで、いつも頭を見せているわけではない。 昼食をゆっくり摂りながら2時間近く山頂で過ごし、下山。

苦しかったが、大満足の焼岳であった。

山頂付近からの眺望
詳細写真はこちらをご覧ください

北峰

  南峰

火口湖

コルから笠ヶ岳

噴煙

笠ヶ岳

槍ヶ岳

穂高連峰

上高地


帰路は 今回も中の湯温泉で入浴


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