北アルプス 焼岳

行った日 : 2002年8月12日(月) 晴れのち曇り

メンバー : 会社の同僚3名

場所  : 北アルプス 焼岳(やけだけ)(2455m)
       中央自動車道 中津川I.C→国道19号線→県道26号→国道158号線

   


 
6:20
8:10/8:20
9:50:/10:05
10:10/11:10
12:00
13:30
中の湯温泉登り口
  釜トンネル登口との合流点
(北峰)山頂
北峰山頂下(昼食)
釜トンネル登口との分岐点
中の湯温泉登り口

盆休み。いつもの山仲間も多くは帰省しており、愛知県に残ったメンバーのうち3人で ようやく話がまとまる。

暑いから多少遠くても凉しそうな所、北アルプス『焼岳』なら日帰りもできそう と言うことで決めた。
当初、春日井市に4:00集合としていたが、前日になり「午後から天気が崩れそうだから、出発を1時間早めたい」と電話がかかってきた。
当日は、2時起床、2時半自宅出発。3時に集合。こんなに早く出発したのも初めてだ。


新 中の湯ルート 登り口

中央自動車道 中津川 I.Cを出て、国道19号線を北上。木祖村を左折、奈川村を経て国道158号線を上高地方面へ進む。
沢渡温泉駐車場を過ぎて、釜トンネル手前で左折。安房トンネル手前で右折して旧158号線 安房峠越えの山道に入る。
つづら折れの道を登ると、途中に『中の湯温泉』があり、さらに登って10号カーブを過ぎたところ 右側に 『焼岳登山道 入口』の標識がある。
うっかりすると見落としてしまいそうな登り口であるが、向い側に駐車場があるのでわかる。駐車場は十台くらい止められる。
到着したのは6:00少し過ぎ。既に半分以上埋まっていた。

ガイドブックによると、このルートは「新 中の湯ルート」と書かれており、もう一つ 釜トンネル入り口のバス停あたりから登る「中の湯ルート」がある。

まだ蕾のリンドウ

登り始め 5分くらい歩いた道脇に苔むしたスクラップの車を発見(20年以上は放置されているようだ)。こんなところまでどうやって乗り入れたのだろう?もしかしたら上から転落してきたのかな?
その先に、もう一度『焼岳登山道入口』の看板がある。以前はここまで車が入れたのだろうか?

しばらくは 鬱蒼とした樹林の中、やや急な登り。倒木や木の根が蔓延っており いささか歩きづらい。

一時間半ほど登ると平坦になり、突然前方に岩の塊・目指す焼岳が見えてくる。思わず「わぉ〜」と叫びたくなるような現れ方だ。
やがて平らな広場に出、ふとみるとリンドウの蕾が。この時期に たとえ蕾といえど見られるとは思わなかった。よく見るとあちこちにリンドウが生えている。来月になればきっと沢山の花を咲かせているだろう。。
ここには『りんどう平』という小さな看板が木に吊り下げられていた。



水蒸気を吐く北峰

リンドウ平から10分足らずで中の湯ルートと合流。このあたりはナナカマドも多いので、秋はきっと素晴らしいだろう

程なく谷の縁に出 しばらく谷沿いに登る。この頃から空は曇りだし 行く手にはガスがかかり始めた。本来ならこのあたりから穂高連峰も見えるはず なのだが。。。

このあたり(標高約2000m)から身長以上の樹木は無くなり、石と低潅木・草・笹だけになる。
傾斜もあるし空気が薄くなっていることもあり、息が苦しい。ゆっくりゆっくり登る。

突然、ガスが晴れ、前方に噴煙をあげる北峰が見えた。おお あそこまで登るのだ。(右の写真は望遠で撮っているので近そうに見えるが、実際は まだあそこまで歩かなければ行けないのかとの感じ)
先ほどから 硫黄の匂いがしていたが次第に強くなってきている。

石がゴロゴロし、傾斜も比較的きつい登り道が続く。踏み後は薄いが岩にペンキで方向を示してあるので、間違えることは無い。

ガスに包まれた北峰山頂

ようやく稜線に到達。途端に強い風に見舞われ、今まで汗にまみれていた身体が急速に冷える。
右側に北峰の岩の塊が かすかに見える。(左側には南峰があったのだが、ガスに隠れており帰路まで気がつかなかった)。

岩かげをトラバースして反対側に出ると、上高地・焼岳小屋方面からの登り道と合流し、300度近く折り返し、最後に岩の塊の間をヨッコラショと登ると山頂。
途中あちこちから暖かい空気が噴き出しており、活火山を感じる。

注)焼岳の標高2455mは南峰で、登山禁止になっており登れない。北峰は2393m

山頂もガスに包まれ、なにも見えない。しばらく待ったが、晴れそうになので降りることにした。
どこで食事をしようか考えたが、途中登ってくる間も後半は食事に適当なところは無かったので、 山頂真下の岩かげで、風を避けながらすることにした。

ラーメンを作っていると、一瞬ガスが晴れ 目の前に南峰が姿をあらわした。急いでカメラを取り出しパチリ。
すると同行の仲間が「池が見える」と叫んだ。見ると右下に火口湖が。。。これもパチリ。
この間1分足らずで再びガスに覆われてしまった。南峰、火口湖それぞれ2枚しか撮影できなかった。

ほんの一瞬、夢のような出来事だったが、何も見えず落胆して帰る我々に 神様がほんの少しだけ気をきかせてくれたようだ。

ラーメンの火を止める寸前の出来事だったので、ラーメンは茹ですぎてしまったが (^_^メ)

一瞬姿をあらわした、南峰 と 火口湖



食事が終わる頃、予報通り雨がポツリポツリ。
雨具を着けて下山を開始したが、その後あまり降ることも無く途中でまた脱いで下山。しかし上のほうのガスは相変わらずで、あの一瞬以外見晴らしは無かった。

下山後は、中の湯温泉で入浴。


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