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「日本の山」シリーズ 81

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朝焼け北穂高岳(3,106m)
         
           大天井岳(北アルプス)から

ハッセルブラッド 500C/M   ゾナー 250o

 撮影地北アルプス大天井岳(2,922m)へは、春から秋の期間はJR穂高駅からバスで宮城経由して中房温泉まで行き、ここ燕岳登山口から登る。
登山口からは第1・2・3・富士見ベンチを通り、3時間で合戦小屋に着く。
さらに槍ヶ岳の眺望のある合戦沢の頭(2489m)の登り、1時間超で人気ある燕山荘に着く。ここから花崗岩帯を通り30分で燕岳山頂に着く。

しかし、冬期は宮城ゲートからの歩きになる。ここからは中房川の沿った車道を中房温泉まで3時間ほどひたすら歩く。ここ燕岳登山口から積雪のなかを登る。
 厳冬期の北アルプスは、吹雪かれることが多く晴れ間の中を登る。
大天井岳(おてんしょうだけ 2,922m)は常念山脈のなかで標高は一番高い山である。
燕山荘から表銀座コースの稜線伝いで2時間ほどで大天井岳直登手前の切通岩に着く。
 大天井岳山頂への登りは、ジグザクのガレを登る。厳冬期などの有雪期は山頂への直登するがアイゼンを効かせて一歩一歩慎重に登る。滑落すればここから氷の滑り台である。

 厳冬期の撮影に登った。大天井岳冬季小屋に着いてから二日間吹雪かれて出発することができなくひたすら吹雪の止むのを待った。
 三日間停滞したが、翌朝はまだ強風であった。日の出前であったが外に出てみると眼前に快晴の白銀の北アルプスがあった。夜明けにつれて槍ヶ岳から穂高連峰の山稜を朝陽で白銀の世界をピンク色に染め始めた。早朝、氷点下10度以下のかなりの寒風の中であったがカメラのシャッターは押し続けた。 「素晴らしい」のひとことであった。