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「日本の山」シリーズ 46

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ハッセルブラッド 500CM   プラナー80o

初冬のジャンダルム(3163m) 
             奥穂高岳(北アルプス)から

 北アルプス奥穂高岳(3190m)の日本山岳標高は1位富士山(3776m)、2位北岳(3193m)次いで3位である。奥穂高岳へは、上高地から3時間で横尾に着き、横尾から涸沢経由して5時間半ほどで穂高岳山荘に着く。さらにここから50分で奥穂高岳山頂に到着する。奥穂高岳からは槍ヶ岳(3180m)、北穂高岳(3106m)、涸沢岳(3110m)、前穂高岳(3090m)の眼前に3000m級の穂高群に囲まれている。ここからは富士山、南アルプス、中央アルプス、八ヶ岳などが遠望できる。

 11月になると穂高連峰の稜線は10月からの新雪降雪で登山装備はアイゼン、ピッケルを要する完全冬装備になる。
この日も日の出前に奥穂高岳山頂に立ち、早朝から一日中ここで飽きることなくノンビリ過ごした。夕がたの奥穂高岳(3190m)には、日の短いこの時期に他に誰もいないただ一人の世界だ。ジャンダルム頂に太陽が沈み始め初冬の柔らかい光が山稜を照らしていた。この作品はその時の一点です。