「富士山写真館」シリーズ8
ハッセルブラッド 500CM ゾナー250o
厳冬期の甲斐駒ヶ岳(2967m)への入山は長野県伊那北から北沢峠(2030m)を経由する。北沢峠へは、JR伊那北からバスで戸台口(高遠乗換え)まで行く。戸台から場所によって飛沫で凍ている戸台川に沿って3時間歩くと赤河原分岐に着く。ここから急登の八丁坂を2時間半ほどで大平山荘に着く。
30年前から旧大平小屋(現在の大平山荘)の故・竹沢重幸さん(2007年1月9日逝去)にはお世話になっている。特に厳冬期の甲斐駒、仙丈岳からの撮影のために60kg以上のカメラ機材テント関係一式をひとりで背負うことになる。この重荷で戸台からの入山だが大平小屋の煙突からのたなびくけむりを見た瞬間にすごい安堵感があり、「大平小屋のおじさん=たなびくけむり」が30年前から成立している。
今回の撮影山行もこの先の厳冬期の撮影テント生活の糧になる。
現在、厳冬期(年末年始以外)には北沢峠(2030m)の山小屋は期間外閉鎖している。事前調査をしてテント宿泊一式などの冬山装備用具に細心の注意をはかること。
ここ撮影地・甲斐駒ヶ岳(2967m)からの鳳凰三山越しの富士山は雄大・荘厳な日本一の山である。