「ネパールヒマラヤ」シリーズ 19
夕照のマカルー(8,463m)
クーンブ山群(ゴーキョ・ピーク)から
エヴェレスト展望地・カラパタール(5,545m)も厳しいながらも素晴らしい巨峰群の大展望地である。
カラパタールへのコースと匹敵し、クーンブを代表するエヴェレスト展望地としてゴーキョ・ピーク(5,360m)がある。
静寂なゴーキョ((4,750m)へはエヴェレスト街道を離れて牧草地や高原、いくつかの氷河湖のほとりを歩きながら宿泊地終点のゴーキョへと、雄大な展望を眺めながらゆっくり登って行く。ゴーキョ((4,750m)からは8,000m近い山稜や氷河湖、後日に峠越えするレンジョ・パス(5,340m、エヴェレスト方面の三大展望峠の一つ)などの眺めも素晴らしい。
ゴーキョ・ピーク(5,360m)からは、エヴェレスト(8,848m)、ローツェ(8,516m)、マカルー(8,481m)、チョーオユー(8,201m)の8000m巨峰四座、さらに怪峰ギャチュン・カン(7952m)をはじめ6,000m〜7,000mの峰々の大パノラマが望まれる。
ゴーキョ((4,750m)からゴーキョ・ピーク(5,360m)へは夕方の撮影にゆっくり登って2時間30分ほどかかる。
マカルー(8,463m)は、エヴェレスト(8848m)の南東19.5km、ナムチェ・バザールの東北東38km、クーンブ山群の東端に位置する。南麓にはバルン氷河が流れる。
堂々としたピラミット型の山容は、遠く南東方から見るとエヴェレストと間違えられる。
山名はチベット語で、カマルーKamaluだといわれた。チベット側を流れるカンシュン氷河の谷をカマ谷(カルマ谷)といい、これに「ルン(地域、谷)」が結びついたので、「カマルン」が「マカルー」となった。