蓼科高原   蓼科山

行った日 2003年9月6日(土) 曇り
メンバー 会社の同僚 10名
場所 長野県茅野市 蓼科山(たてしなやま) (2530m)
中央自動車道 諏訪I.C →  蓼科ビーナスライン → 女乃神茶屋
(夢の平林道 → 大河原峠)


人数が多いので 二手に分かれて クロス登山。

山頂手前は巨岩がゴロゴロする急登。岩傀の山頂はガスで視界10m程度。

9:23
12:18/13:30
14:00
15:17
女乃神茶屋登山口
山頂(三角点)
将軍平
大河原峠


女乃神茶屋 会社のメンバーの中で、中心的な役割を果たしてくれたS氏が異動することになり、 送別会を兼ねた山登りを企画。職場の仲間ほぼ全員が参加し、10人の大世帯。

この山に登ったことがあるのはS氏だけだが 道は迷うことはなさそうなので、一度やってみたかった クロス登山をすることにした。
女神茶屋→山頂→大河原峠のAコースと、逆のBコース 二手に分かれて登り、 山頂で車のキーを交換するという計画。

山頂は広いので万一のことを考えて、取りあえず ほぼ中央にある「祠」を 落ち合う場所に指定しておいた。
ところが。。。。。(後述)

ビーナスラインを登り、ピラタスとの分岐点を過ぎ、すずらん峠の手前右側に 30台ほど停められる駐車場がある。
ここがAコースの出発点。
ここに下山してくるBコースのメンバーも 駐車位置を確認して分かれ、もう一台の車で  大河原峠に向かう。

当初Aコース Bコースそれぞれ5名の予定であったが、急遽 初心者のK氏が 登りが長いAコースに チャレンジすることになり、Aコースは私を含めて6名となった。

以前は、この駐車場に登り口があったそうだが、木橋が朽ちて通行止めになっており、60mほど 下ったところに登り口がある。
道路を挟んで反対側に「女乃神茶屋」があるが、閉まっていた。

最初10分ほどはハイキング気分の緩やかな登り。ススキが穂をつけていたり、一部ナナカマドも赤い実をつけているのを眺めながらのんびり歩く。

女乃神茶屋
登り口
登り口
やがて本格的な登りになるが、これも長く続かないうちに再び緩やかになる。
今回は 25,000分の1の地図に加え、カシミールで作った断面図を持っていった。
地図よりも傾斜が読み易く、急登の覚悟が出来る。次に待っているのは、高低差200m強の登り。 あらかじめ判っていても、登り始めると やはりきつい。
知らない間にK氏が先頭に立ち、どんどん登っている。「早すぎる〜」と声をかけ  ペースを少し落としたものの、まだ早い。

この頃から、空はどんよりと曇り、下界の見晴らしも悪くなる。
途中で下山してこられた方に聞いたら「山頂はガスで何も見えないし、強風」とのこと。
さらに登っていると、遠くでカミナリが一発。わずかながら雨も降り出した。 「どうしよう」と思っても、今日は我々だけで中止を決めることは出来ない。 Bコースのメンバーへ携帯電話を架けても圏外で繋がらない。
幸いにして、カミナリは一発だけだったし、雨もたいしたことは無いので、濡れないうちに雨具をつけて 再出発。

三度目の登りは高低差約300m。山頂まで続く。ガスは深くなっており、大きな岩の上を ペンキの矢印を 辿りながら進む。

ガスに包まれた山頂 ガスの中に「蓼科山頂ヒュッテ」が見えてきた。
ヒュッテの脇の標識には 「←頂上(霧の時要注意)」 と書いてある。

標識とペンキに沿って進むと「蓼科山」と書かれた白い柱が立っている。どうやらここが山頂のようだ。下には石に囲まれて見にくいが 三角点も確認できた。
まずAコースのメンバーだけで記念撮影。

さて、Bコースのメンバーも 既に到着しているはずだ。
「祠」は何処にあるのだろう??。 広い山頂、万一の行き違いを防ぐために、 集合場所を決めておいたのに それがガスで見えない。
下手に捜し歩くと迷子になって危ない。
携帯電話をかけても通じない。困ったぞ!!。

そこで、大声を出して 「お〜〜〜い」 と叫んでみた。
すると すぐ近くから 「お〜い、こちら、こちら」 と返事が返ってきた。
20〜30m先だ。声のする方向へ進んで めでたく合流。

文明の利器より、人間本来の機能のほうが役に立ったわけだ。
(近くを通った人に「賑やかだね」と言われてしまったが、はしゃいでいたわけではない)

改めて、全員で記念撮影。
眺望はまったく無し。

祠ののケルンの陰で風を避けながら昼食。

霧の中 返事が聞こえた方に向かう
山頂で全員集合
ようやく全員合流
山頂の祠
ガスの中の 祠
蓼科山を振り返る 車のキーを交換、駐車場所を確認し、再びA、Bコースに分かれて下山。
我々Aコースは、将軍平を経て大河原峠に向かう。

将軍平までは、大きな岩の上を 手をついたり木に掴まったりしながら下っていく。

将軍平・蓼科山荘を過ぎると緩やかな道になり、振り返ると山頂が 目の前に立ちはだかるように見えた。
「今ごろになって、ガスが晴れたのか。残念」と思って見ていると すぐにまた雲に覆われてしまった。
一瞬だけ姿をあらわしたようだ。

振返る と山頂が一瞬姿をあらわした
縞枯れ 赤谷との分岐を過ぎると、縞枯れが多くなる。異様な光景だ。

平坦な道が続き、なかなか高度が下がらない。山頂ヒュッテの脇に 大河原峠まで70分と 書いてあったが、70分経っても まだまだ残高度がある。
最後に、もう一度急坂を下って ようやく大河原峠に到着。

大河原峠の湿原には、マツムシソウがたくさん咲いていた。

縞枯れ が随所に
大河原峠 マツムシソウ
大河原峠 マツムシソウ


下山後は、蓼科の会社保養施設(温泉付)に宿泊し、送別大宴会。

私が所属する部署は異動が多い部署であるが、最近 宴会付の送別登山が恒例化しつつある。
(昨年12月以降すでに3回目)


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