美濃 釜ヶ谷山

行った日 : 2002年10月27日(日) 曇り 時々晴れ 時々雨

メンバー : K社山楽会 6名

場所  : 美濃 釜ヶ谷山(かまがたにやま)(696m)
       県道174号線 岐阜県伊自良(いじら)村 伊自良キャンプ場の奥

   


  多分 素晴らしいであろう紅葉を求めて奥美濃の、能郷白山に登る計画だった。
6時に集合地である各務原市を出発。天気はまずまず。車を走らせていくうちに朝靄も晴れてくる。
ところが、根尾村に入った頃から急に雨がぽつぽつ。だが空は半分青い。
しかし、根尾谷の登山口駐車場に着いたころには雨具がいるくらいの降りになっていた。先客も何台か車の中で待機。
しばらく様子を見ていたら、15分くらいで雨が止んだので、登山準備開始。いざ出発しようとしたらまた雨が。

登っても頂上では何も見えないだろうし、もしかしたら相当の悪天候になるかもしれない。
折角の良い山なので、もっと天気の良い時に再挑戦しようということで、中止に決定。

でも、このまま帰るのはもったいない。もう少し南に行けば晴れている。どこか手頃な山は無いだろうかということで、 メンバーの1人が何回も登っている「釜ヶ谷山」に向かった。


9:00
9:23/9:35
9:48
9:55/10:00
10:15
10:27/11:06
11:15
12:00/12:25
12:45
登山口
展望台
 奥の院
 行者岩
龍神コース分岐
山頂
龍神コース分岐
かじか小屋(昼食)
登山口

伊自良キャンプ場は、岐阜市の北 伊自良湖のまわりにあり小学校のキャンプに良く使われるところで、 岐阜市近辺では有名なキャンプ場だそうな。
その、キャンプ場を過ぎ遊水プールの脇に「奥の院コース」の登り口があり、4〜5台の駐車スペースがある。

天気は 能郷白山ふもとと違い、曇り時々薄日がさす。
奥の院コースから登り始める。道脇には所々に石仏がある。観音像が多いが中には弁財天なども。全部で10体程 あっただろうか。

展望台

奥の院

道は よく整備されていて大変歩き易い。が、(だからか)皆ペースが速い。10分も歩くと汗が噴出してきた。 途中で、ベストを脱ぎ登り続けると30分もしないうちに東屋のある展望台に着く。
南に開けているが、高度がまだ高くないのと、靄であまり眺望は良くない。
少し早いが休憩を取った後、再び登り始める。

やや登りが急になり、後ろを振り返ると見晴らしは序々に良くなる。10数分で神社に着いた。
『従三位 甘南備明神』と右からの横書きで書かれている。どう読むのか 何の神社か判らないが、どうやらこれが 奥の院らしい。

この上に見晴らしの良いところがあるとのことで、先を急ぐ。


行者岩からの展望

奥の院から10分足らず、展望台から20分で、このコースで一番見晴らしが良いといわれる『行者岩』に着く。
この岩は「甘南備明神 ご神体」とされており、立派な注連縄が取り付けられている。

眼下に高富町 その先には金華山と岐阜市内では最も高い百々ヶ峰が並んで見える。この頃から靄はだいぶ晴れてきており、 金華山の右に名古屋駅ツインタワー、岐阜城のわずか左に うっすらと東山スカイタワー(多分?)が見える。 天気がよければ恵那山まで見えるとのことであるが、今日のような天気でここまで見えれば満足としよう。

やがて もう一つの登山道 龍神コースと合流し、いったん少し下った後登り返すと頂上である。


山頂 千把小屋

山頂も樹林が多いが、木の間を通して舟伏山が近くに見える。(山頂に着いた時は太陽に照らされ見えたが、 しばらくして雲に覆われてしまった。そのくらいこの日は天候の移り変わりが速かった)。

山頂にあるログハウス・千把小屋には、登山記念の鉛筆が置いてあったので一本づつ頂いた。
この小屋には他に、救急用と書かれた新しいタオルや担架、記帳用のノートなどが置かれていた。 そういえば展望台の東屋にも担架や応急バン創膏が置いてあった。キャンプにきた小学生が多く登るので  それに備えてあるのだろう。

例によって全員で記念写真を写し、昼食には少し早いのでコーヒーだけ沸かして飲みながら しばらく休憩し、下山開始。

かじか小屋

今度は、分岐から『龍神コース』にルートを変えて下山。
こちらは奥の院コースよりもっと整備されており、傾斜が緩く 道幅も広いので、土の斜面の部分は非常に歩き易いが、 階段が多いのと 石畳や砂利を敷いたところも多く 滑り易いので注意も必要だ。

1時間ほどで『雨乞いの森』と書かれた平地におりる。ここにも「かじか小屋」というログハウスがあるが、あまり使われて いないのか、蜘蛛の巣が張っており おまけに「ハチの巣 注意」の貼り紙があったので、小屋から少し離れた屋外で昼食。

ここにあったコース図を見ると、小屋の右手からまた山の中に入るように書いてあったが、行ってみたら通行止めになって いたので、もう一つの渓に沿った緩やかな林道を歩く。途中で雨がパラパラしたが雨具をつけるほどでもなく、 やがて麓のキャンプ場に到着。

この山は よく整備されており、雪が降っても危険は少なく、積雪期には手軽に雪山気分 が味わえるそうだ。



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