養老山地、石津御嶽〜多度山縦走

行った日:2001年9月2日(日) 薄曇り時々晴れ

同行者 :単独

場所  :石津御嶽(655m)、多度山(403m)
      近鉄養老線 石津駅発、近鉄養老線 多度駅着


7:40
7:55
7:27/7:35
9:12
9:15/9:27
9:50
11:00
11:20/12:00
12:55
13:05
近鉄 石津駅
石津御嶽登山口(鳥居)
五合目ベンチ
小屋
御嶽山頂(御嶽神社)
Docomo鉄塔
多度峡分岐点
多度山頂
宇賀神社
近鉄 多度駅

近鉄名古屋駅 6:51発急行に乗車、桑名で養老線大垣行きに乗り換え。数分の待ち時間で乗り継ぐことができた。
この電車は『ワンマンカー』と表示されていたが、途中何回も車掌さんが回ってきた。日曜日の早朝とあって、乗客は非常に少ない。少なくとも私の乗った車両には、山登りらしき人の姿は見えなかった。

今回は前日に思い立って出発したので、あまり下調べをしていない。Netで調べた山行記を2〜3拾い読みしただけで、行き先にあまり自信がない。
7:40石津駅に到着。(無人駅のはずなのに)そこにいた駅員さんに、あれがそうかなと思った山を指差して「あれが石津御嶽ですか」と確認したら、「そうそう。一人で行くのかい? 気をつけていってらっしゃい」と励まされた。
案の定、同じ電車に乗っていた山行者は一人もいない。

駅を出たらすぐに、標識があった。近鉄線を渡り、国道258号線を越え、山並を目指して西方にまっすぐ歩く。途中3ヶ所くらいに標識が出ており 道に迷うことはない。周りにはミカン畑、柿畑がたくさんあり 両方とも実がなっているがまだ青い。

まもなく、『石津御嶽参道』の石塔がある。そばに駐車場(に使えそうな空き地)があるが、クルマは1台も停まっていない。やはり一人か。寂しい。
2〜3分歩くと鳥居があり、海抜120mの看板がある。ここからが登り口。

 

五合目付近

樹間をジグザグに登っていく途中、一合目、二合目……と、海抜○○mの表示があり、一人身には多少の励ましにもなる。時折 樹が途切れたところで 下を眺めると、最初は揖斐川が見えていた、少し登ると次に長良川、次に木曽川と徐々に視界が開け、登っていることが実感できる。
先ほどから、上から下から何度も銃声がする。狩猟が行われているのか?。間違って打たないで!!と祈りつつ歩く。心細い。

四合目を過ぎたところに、石津御嶽開祖『海導霊神』etc.の碑があり、御嶽らしい雰囲気になってくる。
今日は、あまり高くない山で、縦走が主、下りの多度山はコンクリート道、しかも電車での移動と言うことで、ストックを持ってこなかったが、この頃から、持って来れば良かったと思い始めた。(実は、その後の縦走路でもっと切実に感じるのだが)。


 

五合目付近休憩所から木曽三川を望む

樹間のジグザグを歩いていると、突然赤茶けた石ゴロゴロの道に出る。両側には去年植樹された苗樹が整然と並んでおり、一本一本に植樹した人の名札がついている。将来は立派な登山道に整備されるのだろう。
途中に休憩所がありここで小休止。

眼下に木曽三川が広がる。遠くは霞んで見えないが、空気が澄んでいれば伊勢湾、名古屋ツインタワーなどはもちろん、木曽御嶽も見えるだろう。
この石ゴロゴロ道の右側から下を覗くと巨大採石場、重機器がミニチュアカーのように見える。高所恐怖症の人は目を回しそうな光景である。
石ゴロゴロ道が終わるとすぐに六合目の石柱がある。五合目の石柱を見逃したようだが、多分休憩ベンチあたりが五合目だろう。

七合目にも石碑がいくつかある。そこで大きな蜂(すずめ蜂?)を見かけたので、立ち止まらずそ知らぬ顔をして通りぬける。

九合目には (木曽)御嶽山を開山した「覺明霊神」の石像がたっている。そういえば覺明霊神生誕地が小牧付近にあったことを思い出した。


 

山頂神社

やがて、小屋が現れ、右のほうへ行くとすぐに山頂に達する。山頂に神社がありその裏手に回ると、鈴鹿の山の一部が見える。
神社の裏手で先着の方が一人いらっしゃったが、登山口以来初めて人に会った。
山頂はあまり休憩するような場所がなく、木曽三川方面の見晴らしも良くないので、小休止しただけで多度山縦走路へ向かう。

一旦小屋に戻り、今度はそこから南下する。五分程度で林道に出、しばらくは林道(途中舗装されているところも一部ある)を歩く。愛知県防災無線鉄塔の横を通り、Docomoの鉄塔を過ぎたところで、再び山道に入る。
多度山山上公園まで5.4kmの表示がある。尾根道が多く、分岐点には案内表示があり、これなら道に迷うことはないと安心して歩いていた。

やがて尾根から谷道に入る。足場が悪く歩きにくい。ここでストックを持って来なかったことに後悔したが、 適当な枝を拾って杖にしながら歩く。しばらく歩くと谷をどんどん下っていくではないか。 「あれ!! こんなに下って良いのかなぁ? 道を間違ったかな?」としばし立ち止まって考える。 「道を間違えたら、谷に下りるな。尾根に上れ」「道を間違えたと思ったら、わかるところまで引き返せ」と いうのが鉄則と何かの本で読んだような気がする。半信半疑ながら引き返すことにし、10分ほど戻ったところで、 先ほど見た標識に出会った。どうやら間違いではなさそうだ。と、また引き返す。この間のロスタイム約20分 。再び道らしい道に出て、ホッとする。


整備された多度山登り道 

しばらく緩やかな下りが多い平和な道が続き、時々樹間から左に木曽三川、右に鈴鹿の山々が見える。やがて多度峡との分岐点に出る。ここから先は一度来たことがある道なので安心。

右に行くと多度峡経由多度神社方面であるが、通行止めになっていた。先日の台風で被害があったのだろうか? ここは、多度山頂を目指して左に進む。ここまで来てようやく人に会うようになった。
15分くらい下り、最後少し登ると多度山頂に着く。山上は整備されチョットした公園になっている
山上には屋根付きのベンチがあるが、年配夫婦3組のパーティに占領されており、脇の石のベンチに腰掛け昼食。


多度山

ゆっくり休憩をとった後、宇賀神社に向かって下山。この道は、昔はドライブウェイだったのか、それともやたらと鉄塔が多い山上に、資材を運ぶための道路なのか、全面コンクリート舗装がされており面白くない。ただひたすら、黙々と歩くのみ。
麓の宇賀神社を経由して、近鉄多度駅へ。

単独行は、なぜか先を急ぎ、休憩が少なくなり勝ち。今回もそんな結果になってしまった。



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