奥美濃 大日ヶ岳

行った日:2001年6月10日(日) 曇り時々雨

メンバー :K社 山楽会 11名

場所 :大日ヶ岳(だいにちがたけ:1709m)
     岐阜県 高鷲村 : 東海北陸自動車道・高鷲I.C→国道156号線ひるがの高原奥の登山口より


取引先のK社の山楽会に参加している友人Y氏に誘われて、初めて山らしい山に登ることになった。
日ごろ歩いたり走ったりして 多少足は鍛えてあるつもりだが、山に登るのは まったく初めてと言って良い。
ついていけるか心配な面はあるが、一方では試してみたい気もある。

靴はY氏が貸してくれた。雨具は取りあえずゴルフ用のカッパを持っていくことにし、靴下と、アンダーウェア、ストックだけ買った。

8:20
9:45/10:00
11:20
11:40/12:40
15:30
登山口
一服平
こぶ
山頂
登山口

K社は岐阜県各務原市にあり、そこに午前6時30分集合となっている。名古屋の我が家からだと一時間以上かかるので、前日は岐阜の実家に泊った。
午前6時実家を出発。K社に集合し、そこで2台のワゴン車に分乗、6:30出発。

東海北陸自動車道 各務原I.Cから高鷲I.Cを経て国道156号線を、ひるがの高原に向かう。
ひるがの高原の分水嶺を過ぎ少し行ったところのG.S横から脇道に入り、山の方に向かっていくとやがて行き止まりになる。そこが登山口で、8:00であったが すでに7〜8台のクルマが停まっており、駐車スペースは残り少なくなっていた。

登山口 看板

準備をし、8:20いよいよ登山開始。
サブリーダー格の人を先頭に、初心者の私は二番目、その他もろもろの人が続いて最後にリーダーという隊列。なるほどそういうものかと思いながら登り始める。

途中から雨が降り出し、リーダーの号令で雨具をつける。
蒸し暑く 汗が滴り落ちる。メガネが拭いても拭いても曇ってしまい足元が見づらい。メガネにワイパーが欲しい。

途中で咲いている花の名前などを教えてもらうが、すべて初めて聞く名前ばかりで、すぐに覚えられない(歳のせいか?)。
そんなに急な登り道ではなかったせいか、比較的楽について行けた。こんなものかと思って歩いていたら、突然 急な登りにかかった。
途端に、汗ダラダラ、息ハーハー。でも頑張って登って行く。
ここは「胸突き八丁」と言うらしい。ということは初心者でなくても きつい所なんだろう。


その後しばらくは鮮やかな緑のブナ林が続き、やがて「いっぷくだいら」という平地に出る。文字通り一服するのに好適地で ここで大休止。
といっても、下が濡れており座ることはできない。
   

緑あざやかなブナ林

一服平でいっぷく

コブ。 ガスの先に頂上がある

しばらくは淡々とした道が続いた後、少し登ると明るいところに出た。一瞬頂上に着いたかと思ったが、そこは「コブ」といって、頂上はまだ先とのこと。「あそこが頂上だよ。もう少しだ。」と指差されても、頂上はガスで見えない。
休憩した後、もう一頑張り。

コブから一旦下って、笹の中を また登って行くと、急に笹が途切れたところに出る。
ここが山頂だったが、何かぽっかりと山頂に出てしまったという感じで、最初は「やったあ〜」という感激はなかった。


大日ヶ岳 山頂(1709m)

頂上には大日如来像とその説明をした石碑、燈篭などがある。
晴れていれば白山なども見えるそうであるが、あいにくの天気で何も見えない。楽しみは次に取っておこうと自分に言い聞かせる。

しかし、皆で記念撮影をしたりしているうちに頂上だという実感が沸いてきた。
昼食をとったり、コーヒーを沸かしてもらって飲んだり、この美味しさ・気分の良さは格別。山登りの楽しさが少しながらわかったような気がする。

帰りは下りなので順調に飛ばせるかと思ったが、思ったより下り坂は歩きにくい。登りは たいした勾配と思わなかったところでも下ってみると意外に角度があったり、胸突き八丁では 下がぬかるんでいたこともあって、登り以上につらかった。注意して降りたつもりだったが、足を滑らせてしまった。
ストックでかろうじて体を支え、転倒にはいたらなかったが、昨日買ったばかりのストックが曲がってしまった。
下りの時間は、実際より長く感じたのは何故だろう???

帰りは、高鷲I.C近くの湯の平温泉で汗を流したあと、ビールを飲みながら休憩。ドライバーさんには申し訳ないが本当に美味しいビールであった。
う〜ん。また行きたくなりそう。

実を言うと、Y氏から何度も誘われ やっと思い腰を上げたが、それまでは「何で山なんかに登るのだろう?」「何が楽しいんだろう? 辛いばかりじゃないか」と思っていたし、中高年登山ブームといわれるが 中高年という言葉にも引っかかっていた(中高年には変わりは無いのだが)

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