越前大野 荒島岳

行った日 2003年5月24日(土)
メンバー会社の同僚 5名
場 所荒島岳(あらしまだけ)(1524m)
東海北陸自動車道 → 中部縦貫自動車道 → 国道158号線
→勝原スキー場

日本百名山の一つ。深田久弥は最後に「能郷白山」と「荒島岳」どちらにしようか随分迷ったらしい。
最終的には 山の気品で荒島岳を選んだそうだが、深田久弥の地元であるからだとか、 最大のえこひいきの山 などと揶揄される。
そのせいか、岐阜の人は「能郷白山のほうがはるかに良い」と言うし、福井の人は「荒島岳が良い」という。

8:20
9:02/9:10
11:00/11:08
12:10
勝原スキー場登山口
リフト終点
しゃくなげ平
山頂
15:17
14:50
13:44/13:54
13:04

それはさておき、荒島岳登山は過去3回企画したが、いづれも天候が悪く中止。 今回は4度目の正直であった。

午前6時に犬山市集合出発。東海北陸自動車道 白鳥I.Cから中部縦貫自動車道、国道158号線と 道路は空いていて順調に走り、勝原スキー場駐車場には2時間強で到着。

広い駐車場であるが、すでに8割くらいは埋まっており、観光バスも停まっている。 さすが百名山、かなりの人出のようだ。
駐車場には、案内看板・トイレがあり、登山届出所には手書きの地図もあった。
届出を済ませ早速出発。


新緑鮮やかな ぶな林

最初は、ゲレンデの中のコンクリート道を歩く。結構な角度の斜面だ。 直登する人も多いが、最初にエネルギーを使い過ぎないように幅2mほどのコンクリートの上を ジグザグに歩く。

第一リフトの終点までコンクリート道が続き、そこから右折して上級者向けゲレンデを登ることになるが、 ここは、小石がゴロゴロして登りにくい。陽をさえぎる物もなく、暑い。タニウツギがあちこちに咲いている。

上のリフト終点まで来ると多少涼しい風も吹いてくる。残念ながら 春霞で見晴らしはあまり良くない。

ここからは、雑木林になり ようやく日陰になったが風が通らないので、また暑い。 途中からTシャツ1枚になって 登る。
雑木林は やがてぶな林に変わり緑が美しい。先週の簗谷山でも清々しい気分を味わせてもらったが、 ここのぶな林はさらに年期が入っているようで、巨木や面白い形をした木が沢山ある。

登山道脇には、ユキザサ、チゴユリが今が最盛期かあちこちに咲いている。
途中少し下ったところが、湿地帯になっており サンカヨウ、エンレイソウ、ムシカリなどが咲いている。
タムシバもまだ少し残っている。思ったより多くの花に出会った。

急な坂を登ると中出コースとの合流点、しゃくなげ平に出る。石楠花は咲いていない。 石楠花の木も小さいのが少しあっただけのようだ。
「この先に、もちが壁という急登があるはず」という話をしていたら、下山途中で休憩しておられた方に、 「半端じゃないですよ。覚悟していってください」と言われた。 一瞬怯むが ここで引き返すつもりは無い。


山頂

少し下ると佐開コースと合流し、そこからいよいよ もちが壁の急登になる。
ところどころロープがあるが、ロープに掴まるほどではない(雨の後の下りなどは このロープは 必須だろう)。
途中で すれ違う方は皆さん「頑張ってください」と声をかけられる。
「この急登は、まだ長いですか?」
「いや、頂上までですよ」
「うへ〜!!!」

途中、高校生の集団に追い越され ゆっくりゆっくり登る。花に慰められながら。
オオバキスミレ、イワカガミ、キクザイチゲは それぞれ、一つだけ見つけた。 他にも黄色い花(ヤマブキ?)がいっぱい。
頂上手前の左側斜面には、残雪を背景にカタクリが群生している。登山コースから外れるので、写真は 撮れなかったが。

山頂は思ったより広い。古びた小さな祠(荒島大権現奥ノ院)と、山頂にはそぐわない1対の電波反射板がある。
相変わらずの春霞で、白山、別山、能郷白山などがシルエットのように かすかに見える程度。 晴天なら素晴らしい眺めだろうなと思う。

先程追い越していった高校生の集団(福井県武生高校の皆さんでした)を初め、50人ほどが思い思いに 昼食を摂ったり休憩・昼寝をしたりしている。
我々も、電波反射板の基で昼食。

電波反射板のそば 登ってきた方角とは反対側に 「下山コース」の標識が。
「おや? ゲザンはこちらからかな? 一方通行にでもなっているのかな?」と思い よく見たら 「しもやま」と振り仮名がふってあった。同じような勘違いをする人がいるのかもしれない。
後で調べたら、下山地区に下りる道で、難路のようだ。


平成の湯

帰り道、しゃくなげ平の手前の登りで 突然左太腿内側が痙攣しそうに痛みが走った。 すぐにマッサージをし、なんとかしゃくなげ平にたどり着いた。
最近 比較的楽な山ばかり登っていたので、標高差約1200mの今日は思ったより疲労がきていたようだ。 幸いにして、仲間が持っていた筋肉疲労用の薬を塗ったら、すぐに直った。
その後はややペースを落とし慎重に下山。最後のゲレンデのコンクリートは辛かった。
が、時間的には2時間10分と比較的順調に下山できた。

帰路、158号線沿いの 平成の湯 で入浴。しっかり足をマッサージしたつもりだったが、 やはり翌日、足が痛かった。久しぶりの筋肉痛。


見つけた花・・・チゴユリ、ユキザサ、 サンカヨウ、ミヤマカタバミ、ムシカリ、オオバキスミレ、イワカガミ、キクザイチゲ、 キジムシロ?
(写真無し)タニウツギ、エンレイソウ、タムシバ、カタクリ、??ツツジ、??スミレ、シャクナゲ(最後の一輪?)etc.


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