電車(具体形式):旧型国電

ここでは、具体的に番号が割り振られている系列などのイメージを 描けるような情報を記載した。大半の人は既に知っているであろう。

なお、以下の記述の一部は明文化された規約に基づいておらず 筆者の推測によるものが含まれる。


趣味的に見た系列別電車形式名

旧型国電には、性能的に見た「系列」という概念が薄かったため、 明確な定義はしにくいが、 同時期に基本設計が共通したものは「系列的な一群の車両」と 考えるのが自然である。 しかし、この系列は付番には直接反映されていないので、個別に覚えるほかない。

旧型電車製造末期以前は、電車は東京・大阪近郊の通勤区間や 電鉄線の買収線区でしか用いられていなかったので、 結果的には、ドア数と座席配置の違いが系列の違いに、ほぼ一致しているともいえる。

昭和34年以前では、形式名だけでは電動車の運転台設置状況がわからないので、 以下のように付記した
略号改造項目
(両)両運転台車
(片)片運転台車
(中)中間車


  1. 昭和3年式
    系列内容特徴
    30系モハ30(両)、サロ15、サハ362重屋根17m車
    31系モハ31(両)、サロ37、クハ38、サハ39丸屋根17m車
    32系モハ32、サロ45,サロハ46,クハ47、サハ48、クロ49 初代横須賀線用:電動車17m車、付随車20m車
    33系モハ33(片)、モハ34(両)、モハ40
    50系モハ50、クハ65、サハ7517m車鋼体化改造
    62系モハ62、クハ7750系の身延線用

  2. 昭和28年式
    系列内容特徴
    モハ10(中)、モハ11(片)、モハ12(両)、モニ13、モハ14、サロ15、クハ16、サハ17、クハ18、クハニ1917m車
    20系モハ20,モハシ21,サロ25,クハ26→151系
    40系 モハ33(片,17m車→モハ11,12,13)、 モハ34(両,17m車)(→モハ10〜12、クハ16〜クハニ19)、 モハ40(両→中化,モハ30)、モハ41(片)、モハ51(片,128kW)、 モハ54、モハ60(片,モハ41の128kW版)、 クハ55、サロハ56、サハ57、クハニ67 関西地区用3扉ロングシ−ト車
    42系 モハ42(両)、モハ43(片)、モハユニ44、 サロハ46、サハ48、クハ58、クロハ59、サロハ66 関西急行用2扉クロスシ−ト車
    51系モハ51、モハ54、モハユニ61、クハ68、クロハ69
    52系モハ52、サロハ46→サロハ66(改称)、サハ48 流電
    63型モハ63、サハ78、クハ794扉通勤車(→73系)
    70系モハ70(中)、サロ75、クハ763扉セミクロス車、スカ型電車
    71系モハ71(中)、クハ763扉セミクロス車、スカ型山用
    73系モハ73(片)、モハ72(中)、サハ78、クハ7963系改良車
    郵便車 クモユニ74(両)、クモハユ74(片)、クモユニ82(両)、クモニ83(両) 主に73系から改造。新性能電車と併結可。正確には昭和34年式の形式。
    80系モハ80(中)、モユニ81(両)、 サロ85、クハ86、サハ87湘南電車

  3. 昭和34年式
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