方式 | 形式番号桁数 | 表示方式と区切符号 | 重複形式の区別 | 備考 |
---|---|---|---|---|
昭和3年式? | 5桁 | 合算方式 | 純番号 | 客車の一部との扱い。
1933年以降、気動車は40000代のみを使用。 |
昭和16年(1941年)式 | 5桁 | 合算方式 | 純番号 | 客車から分離。10000より使用。 |
昭和32年(1957年)式 | 2桁 | 空白による区分方式 | 全記号番号 | 登場時が昭和43年以降でも、昭和32年式による形式名の例が多数ある。 |
昭和43年(1968年)式 | 3桁 | ハイフンによる区分方式 | 全記号番号 |
昭和32年式以降では、カナ部分と数字部分とがセットで形式であるとする立場なので、 いずれかに相違する部分があれば、別形式として、重複を許す。
新性能電車と異なり、数字の奇数・偶数には意味上での明確な区別はない。
JR四国で新規設計した気動車は、この規約に準拠しない。
ほとんどの車種では、区分番台の900番台は試作を表すが、80系気動車のみ キロ格下げ(先頭車改造を含む)改造車に900番台を与えている。
なお、以下の記述の一部は明文化された規約に基づいておらず
筆者の推測によるものが含まれる。
参考:鉄道ピクトリアル アーカイブスセレクション 13 国鉄の気動車 p.138
運転機器に関する仕様部は、以下の4通り。
記号 | 車種 | 説明 |
---|---|---|
キ | 気動車 | 駆動機関付車両、運転台の有無の区別はない |
キク | 制御車 | 気動車用制御車 |
キサ | 付随車 | 気動車用付随車 |
数値 | 機関方式 |
---|---|
0 | 雑形式() |
1〜4 | 小馬力1機関搭載 |
5 | 小馬力2機関搭載 |
6〜7 | 大馬力機関搭載 |
8 | 特急用 |
9 | 試作車・職用車 |
小馬力は200PS程度未満とされていたが、実際にはDMH17系機関を指す。
大馬力は200PS超とされており、DMF31など。1台車2軸駆動。
用途 | 数値 | 車両の主な用途(設計時基準) |
---|---|---|
特急形以外 | 0〜4 | 両運転台車 |
5〜7 | 片運転台車 | |
特急形 | 偶数 | 中間車 |
奇数 | 片運転台車 |
一般用だと関連が掴めない。
電車のように奇数偶数で一組とはなっていない。
具体例についてはここを参照
数字位置 | 意味 |
---|---|
100位 | 使用している機関の種類 |
10位 | 車両の主な用途 |
1位 | 車両の形態、形式識別用 |
数値 | 機関方式 |
---|---|
1〜2 | 内燃機関 |
3 | ガスタービン機関 |
制定当時の推定意味 | JR化後、2001年での実質的意味 | ||
数値 | 車両の主な用途 | 数値 | 車両の主な用途 |
---|---|---|---|
0〜4 | 一般用 | 0〜4 | 一般用 |
5〜7 | 急行用?(実例なし) | 5〜8 | 長距離用(事実上、特急用) |
8 | 特急用 | ||
9 | 試作 | 9 | 試作・職用車 |
特急用の場合、運転台付の車両を奇数、中間車を偶数としているが、 例外がある上に、新性能電車とは異なり、 奇数偶数のズレ方が系列によって異なるため、 形式番号だけでは系列が自動的にはわからない。
一般用はJR化後に登場するが、両運転台車もあるためか、 奇数偶数の関連に一定の規則がない。 3つ以上連続する数値で1系列をなすと考えられるもの(例、キハ110系)もある。