仲宿イーグルス代表 松本監督から

指導者としての考え方と指導方法

監督、コーチの心

少年野球の指導者の条件とは、それは野球経験の有り無しなどではなく、子供に対する愛情であると私は思う。 他にも条件はあるが基本的にはこれにつきる。

子供がチームに入ってくる動機はユニフォーム姿に憧れ、野球が上手になりたいと思ったからに違いない。 指導者はその意欲を大切にし、その子の能力を伸ばし、その子の個性に合ったきめの細かい指導をして 長所を伸ばしてあげたい。子供を指導して行くには知識を身に付けていなくてはならない。 その知識とは、野球の技術に関するものだけではない。子供の心理についての知識もスポーツ医学の初歩的知識も必要だ。 専門家ではないのだから、広く浅く知っておくことも必要だ。

少年野球の目的は、野球を通じて体を鍛え、チームワークや努力、工夫して向上することを学び、 闘争心や困難に負けない精神力を養うことにある。「勝つ」ことが第一の目標ではないと言えますが、 やはり勝負は「勝つ」のが大きな目標である。当然、指導者は勝つために努力をすべきだが、 指導者はそのあたりを十分に理解したうえで試合に望みたい。つまり少年野球の指導者も教育者であることに 変わりはないと思う。

「球心」しつけは野球から、練習には真心が必要だ。だから少々スパルタでもあきらめずについてきてほしい。 必ずうまくなるからと、礼儀正しさはスポーツマンが身に付けている美質のひとつである。しかし、 それはスポーツをすればほっておいても身に付けられるというものではなく、やはりそれには指導が必要なのだ。

しつけとは、礼儀や言葉遣いだけの問題ではない。上手、下手、は別にして、練習を休まないようにさせるのも、 立派なしつけの一つである。入部した以上、途中で投げ出さずに最後まで頑張り抜くこと、つまり、物事をやり遂げさせる 持続させることを教えるのはとっても大切なしつけであると思う。チームに入れば誰でもそれを身に付けられるのだ。 それだけでも少年野球をやった意味があるのではないだろうか。


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