「日本の山」シリーズ 76
朝焼け槍ヶ岳 (3,180m)
北穂高岳(北アルプス)から
北アルプス北穂高岳(3106m)へは、上高地から3時間で横尾に着き、横尾から涸沢経由して6時間ほどで北穂高岳山頂(3106m)に到着する。北穂高岳からは眼前に大きな槍ヶ岳(3180m)が、そして奥穂高岳(3192m)、涸沢岳(3110m)、前穂高岳(3090m)と3000m級の穂高群に囲まれている。ここからは富士山、南アルプス、中央アルプス、八ヶ岳などが遠望できる。
山頂下には北穂高小屋があり、ここからも槍ヶ岳を見られる。北穂高岳からの槍ヶ岳や峻谷の滝谷の作品は多く発表されている。
日の出前に北穂高山頂から槍ヶ岳方面を望んだ。日の出前の周辺の山稜は雪をまとい、今日一日の始まりを今か今かと待っている。
晴天の中、東の空からご来光の赤い光が周辺の高峰から色つき始めた。真白い積雪が薄いピンク色から徐々に濃いピンク色、赤い色へと神秘的に時間の過ぎるのを待たずに早々と変化していた。
ハッと気づいた時は白銀の世界に変わっていた。槍ヶ岳をはじめ周辺の眼前の山稜にシャッターを押し続けた。
凍える寒さのなかでも静かさながら、眼前の素敵な情景を見られる幸せに感謝した。