「日本の山」シリーズ 60
穂高岳投影
上高地(北アルプス)から
6月の穂高連峰は梅雨のた一端降雨になると長くなる。しかし、この時期は上高地からの歩きは楽しい。高山植物が特に美しい。また、周辺の樹木、木立の新緑の芽吹きが美しく歩いていると目の保養になる。大正池、田代池周辺の新緑樹木と残雪の穂高連峰が水面に写りだす映像はなんともすばらしい。上高地、明神、徳沢、横尾の梓川沿いの木立や樹林帯のニリンソウや沢水に佇むコケなどひとつひとつの淡い新緑を見ながら歩くのも贅沢である。
上高地周辺は、穂高連峰の雪解け湧水が新緑を生み出す元になる。この時期一斉に厳冬期の厳しさから解放され明るい世界舞台を踊りだす。
誠に美しい自然舞台である。