「富士山写真館」シリーズ39 

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岩峰の彼方に 
      
            農鳥岳(南アルプス)から

ハッセルブラッド500CM プラナー250mm

 農鳥岳(3.026m)は、単名ではわかりにくいが南アルプス北方の「白峰三山」と言われると直ぐににうなずく。「白峰三山」は北からわが国第二の高峰・盟主北岳(3.193m)、間ノ岳(3.189m)と日本百名山が続き、そしてもうひとつが農鳥岳(3.026m)である。その間に西農鳥岳(3.050m)が連なっている。ともに3.000mを超す名峰である。

 「白峰三山」縦走は甲府駅からバス・タクシーで広河原まで行き、一日目は北岳肩ノ小屋か北岳山荘に泊まり(日程に余裕があれば御池小屋泊まり)、二日目に農鳥小屋となる。
 西農鳥岳、農鳥岳へは、小屋からはじめはゆるい稜線を行くが次第にジグザグの急な登山道になる。岩稜を巻いて急坂を行くと西農鳥岳に着く。ここから先は富士山と岩稜との撮影になる。
この先、農鳥岳の起伏の多い岩稜を巻いてさらに行くと大門沢の下降地点につく。この急坂を下降して大門沢小屋に着く。さらに八丁坂を下りる。しばらく行くと広河原からの道路の合流点である奈良田第1発電所に着く。さらに行くとようやくバス始発の奈良田温泉に到着する。
 時間に余裕があれば、ぜひとも「奈良田の里温泉」「南アルプス山岳写真館」を寄りたい。

 夏場のこの時期の農鳥岳からは変化ある富士山にチャレンジするがなかなか難しい。夏の富士山と岩峰との組み合わせがどうしても多くなる。
この日も我ひとりと富士山に対峙していた。静かなひとときであった。