「ランタン・ヒマラヤ」シリーズ. 2

ヤンサ・ツェンジ(6.543m)  
      ランタン・ヒマラヤ/キャンジンコンパから

 キャンプ地ゴラタベラ(3.010m)からは徒歩でU字谷を進む。樹林から低い灌木のあるゆるい道をすぎるとランタン(3.330m)が現れる。ランタン村手前からは、前方奥にはヒマラヤ肌状の形の良いガンチエンポ(6387m)が迎えてくれる。ランタン谷では標高は低いが、この美しい形容のガンチエンポはここランタン村からランシサ・カルカのキャンプ地まで朝夕の美しい形容を楽しませてくれる。
 ランタン村を過ぎてひと登りするとここからも撮影ポイントがある。さらに行くとチョルテンが現れる。ここからは長いマニ石が連なり、ガンチエンポを遠景にこの長いマニ石との撮影も面白い被写体となる。ここからさらに緩やかな道を行き山村を2つ過ぎ去るとランタン谷は広がりあるU字谷になる。さらに行き、ごろごろした岩のモーレンを登るとチーズ工場看板のある先にキャンプ地のあるキャンジンコンパ(3840m)に到着する。撮影のためにここキャンプ地に2連泊する。

 撮影にはキャンジンコンパ下でカメラを構えた。ここから朝夕の撮影は変化がありフイルムの減り方の早いこと。この作品は夕方に灼熱色に燃えた一点である。陽の沈む頃の手もかじかむような寒さも忘れる程に夢中になれた時であった。
 
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