「カラコラム山脈」シリーズ
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 バルトロ氷河コンコルディアまで

 カラコラム山脈はパキスタン北部に位置している。
カラコラム山脈には、世界第2位のK2(8,611m)をはじめナンガパルバット(8,126m)、ガッシャーブルムT(8,068m)、ブロードピーク(8,047m)、ガッシャーブルムU(8,035m)の8,000m峰が5座あり、さらの7,000m峰や6,000m峰が数々ある。

 今回のバルトロ氷河入口のパイユキャンプ地までのアプローチも長かった。
パキスタンの首都イスラマバードから専用車でベッシャム経由し、インダス河とギルギット河の合流点のガタガタ道を2日間かけて、スカルドゥに23時45分と深夜に到着しました。
翌日は高度順応をかねて標高4,000mのデオサイ高原へ高山植物撮影と行きました。例年より残雪が多く高山植物は少なかったです。
 スカルドゥからジープで山旅の拠点アスコーレ キャンプ地(3000m)ヘ。途中はシーガル渓谷の狭い崖沿いの悪路をひたすらジープは走りました。キャンプ初日。
 いよいよ、ここアスコーレ→ジョラ(3350m)から山旅開始一日目である。朝8℃であったが昼過ぎには33℃と温度差で暑いなかの歩きでした。我々メンバーのほかガイド、ポーター、コックなど総勢40名ほどと馬、ロバ、山羊、鶏ともに部隊が移動し始めた。
濁流のバラルドゥ川沿いを歩き、ビアフォー氷河末端を巻きドモルド川対岸のジョラ キャンプ地に8時間半の行動時間であった。

二日目はジョラ→スカム・ツォク(3300m)・・・・・ドモルド川沿いを歩きバラルドゥ川合流点から洪水のような濁流バラルドゥ川沿いの危険な崖淵を度々乗り越えて4時間でスカム・ツォク キャンプ地に着く。この日も40度の気温で日除けのなく陽が沈む7時ごろまで暑かった。

三日目はスカム・ツォク→パイユ(3450m)・・・・・相変わらず暑いなかいたすらパイユへ進んだ。遠方に左からグレートトランゴ、カセドラル、さらにK2,クリスタルピークが見えた。パイユはポプラ、柳の木がある緑の安らぎあるキャンプ地。 四日目は高度順応、予備日でパイユ滞在。

 キャンプ生活 五日目はパイユ→コボルツェ(3940m)・・・・・パイユからいよいよバルトロ氷河の始まり。氷河舌端からは氷河上のガレ場を直射日光の暑いなかをひたすらに登り降りを繰り返す。
 アスコーレキャンプ地を出発してコボルツェ(3940m)キャンプ地までの中間程のリリゴ近くから積雪はないが花崗岩の岩峰群グレートトランゴ(6286m)、トランゴタワー(6236m)、ネームレスタワーが我々の氷河上の登降をを励ますようのグレートドランゴ山群の全容を見せた。
 さらにいくつものモーレン登り降りを繰りかえした。途中、海岸のような長い砂地も暑いなか歩き辛かった。後方にはパイユピーク、ウリビアフォー、グレートドランゴ山群ガ形容を変えてしばらく進むとコボルツェキャンプ地に到着した。

 キャンプ生活 六日目はコボルツェ→ウルドゥカス(4050m)・・・・・昨日バイユからは氷河上の登り下りであったが、快晴で暑さのなかをガレ上を歩いたので氷河上を進んでいる感じがまったくしない。
きょうは朝からガスっていたのでハッセルブッラドカメラでの撮影をあきらめて35ミリカメラでの撮影にした。今日の半日行程であったが、ふたつの氷河横断がありむき出しの氷上を歩いた。滑る心配もあったが何事もなく通過を繰り返した。11時前にはキャンプ地に到着した。
ウルドゥカスのキャンプ地の急坂手前にはパキスタン国旗の立っている軍隊の駐屯地があり一瞬、緊張して通過した。ウルドゥカスにはトイレ、自然水(飲料不可だが)が整のったきれいなキャンプ地であった。
大きな岩盤の上から周辺の山々を撮影ができる場所があった。下方のパキスタン国旗軍隊の駐屯地から見えない位置で軍施設の撮影と誤解されない場所で撮影をした。
4000mを超えるウルドゥカスのキャンプ地の上部斜面は土が多くあり、イエローポピーなどが高山植物が咲き乱れていた。昼食後、高山植物の撮影に専念した。

キャンプ生活 七日目はウルドゥカス→ゴレU(4380m)・・・・・きょうも朝から霧雨とガスで周辺の山々の展望はなっかた。一昨日までのあの暑さはどこへ消えたのか気温も低くだいぶ寒い。
ウルドゥカスを雨の中を出発した。一時間ほど登ると1m位の小さい氷柱が見え始めた。雨はますます強くなってきた。ウルドゥカスを出発して4時間ほどでゴレTキャンプ地(4170m)に着いた。ここ仮設テントで昼食をしたが氷雨でかなり寒く食事もそこそこで出発した。
氷柱も登るほどに大きくなり10m以上のものが多く見られるようなった。クレバス(氷河の割れ目)も現われて、深さも見えない恐怖もあり跨ぐ時は緊張する。幾つもの氷河のモーレンを登り降りしてようやく今日のキャンプ地ゴレU(4380m)に到着した。
天候が良ければ、ここからは正面にガッシャーブルムW峰(7980m)、右手にマッシャーブルム(7821m)が見えるが残念ながら今日は見えなかった。
 夕方、キャンプ地から40分ほど登るとヤングハズバンド氷河左手奥に怪峰ムスターグタワー(7273m)が見える高台まで撮影に行った。濃い雲と寒風のなか期待をしながら一時間ほど待ったがついに姿を現すことがなかった。
 氷河上のテント生活もかなり冷え込んだ。

 キャンプ生活 八日目はゴレT(4380m)→コンコルディア(4700m)・・・・・今日はいよいよ世界第2位の高峰K2の展望地コンコルディアへ目指す。
今日の出発地ゴレTは引き続き曇天で早朝の撮影もあきらめた。気温も氷点下で底冷えする。
7時まえの出発時にチラチラとバイユピークの雪稜を見せ35ミリカメラで収める。
怪峰ムスターグタワー(7273m)の昨日に続き展望もなし。帰りに期待する。
途中、50〜60分位で休憩をとる。曇天のガス間から瞬時であるがブロードピーク峰やガッシャーブルW峰を見せる。
6時間ほどの行程でようやくコンコルディアに到着した。
 パキスタンへ来て十三日目、キャンプ生活で八日目で待望のコンコルディアキャンプ地である。
同行メンバーと全員が無事に到着したことに喜びあった。
 ここ数日の展望のない状況の中であったが、天気予報も明日の天候も微妙である。でも明日からの天気と展望を期待する。

バルトロ氷河コンコルディアまで
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 2011年3月11日午後2時46分に東北地方太平洋沖地震がおきた。M9という世界5位の大地震である。
追い打ちをかけるように高さ10m超す大津波が東北太平洋海岸から市町村住民を襲った。あの平和な町が目を覆うような悲惨な姿に変わり果てた。さらに、福島第一原子力発電所が冷却機関不能状態で放射能汚染の危機に陥った。
 被災者住民の早期救済、ライフライン・住宅再建や被災農業・漁業・産業など再建が急がれる。
また、東京電力の限られた供給電力による計画停電などの節電や日常生活の節約が中長期間続くことを当然となる。今までも言われていたが、従来の甘い文化的生活は基本的に見直さないとならない。

 人と人との「絆」と「希望」をお互いに持っていきたい。その中に日本の再建があると思う。