アレグレット不動産 
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収益物件購入 ランニングコスト EV・給水設備
I ランニングコストの続き、今回は設備メンテナンス費等です。
建物に設置されている各種設備のメンテナンス費の経費試算ですが、毎月もしくは年単位でメンテナンスが必要な設備の維持管理費について、見ていきたいと思います。
@エレベーター
毎月もしくは3か月ごとの点検と1年に1回の法定点検をセットとしたメンテナンス契約が通常です。契約には2種類ありまして、POG契約とフルメンテナンス契約があります。
フルメンテナンス契約については、引き受けメンテナンス会社がフルメンテナンス契約を引き受けることができる状態のエレベーターでないと契約することができません。(例えば新築物件等です。)費用も非常に高い(POG契約の3倍程度)ので、一般的にはPOG契約になります。ここでPOGって何?ですが、「パーツ・オイル・グリス」の略です。契約内容は点検、給油、調整を実施します。部品交換等が必要となる場合は別途費用が必要となる契約です。試算については、POG契約で1台15,000円(税別)を計上することにします。もう少し安くできます。(地域差もありますので・・・)
A給水ポンプ及び受水槽・高架水槽
住居各戸への給水を担う重要な設備です。最近の物件はブースターポンプ(加圧ポンプ)による給水が一般的かと思います。上水道本管から引き込で、ポンプで加圧して各戸へ供給するパターンです。以前は(購入される物件がこのケースはあると思いますが・・・)受水槽、高架水槽による給水パターンが多かったと思います。上水道本管から引き込んで、一旦受水槽に蓄積して、揚水ポンプで屋上等の高架水槽へ上げて、そこから各戸へ給水するパターンです。まず、加圧ポンプですが、点検の最重要ポイントが弱視弁と呼ばれる逆流を防ぐ関連部品等です。上水道管から直接接続しているので、逆流すると上水道本管への影響が考えられるからです。また、この点検は地域により点検報告義務のある地域とそうでない地域があるようです。次が受水槽・高架水槽方式ですが、こちらは1年に1度の清掃と水質検査の提出義務(水質の安全基準クリアーが必須)が法定点検となっています。
どちらのパターンも経費の試算としましては、月額5,000円を計上したいと思います。
ではポンプ自体の点検はどうするのかという話ですが、ポンプユニットは2基での稼働が原則となっており(1基が故障等した場合も即座に給水が停止しないように対応している)、ポンプ自体の点検については、この項目でのメンテナンス経費として対応せずに、ランニングコストの法定点検等予備費にて、試算計上したいと思います。
(ここまでのご説明動画↓)
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